糖尿病について
糖尿病とは?
- Ⅰ型糖尿病:インスリン依存型糖尿病
- すい臓のβ細胞が何らかの理由で破壊されてしまい、インスリンをつくる機能がない、または殆どない状態で、インスリン注射をしなければ生きていけない状態です。
- Ⅱ型糖尿病:インスリン非依存型糖尿病
- インスリンをつくる機能はあっても作られたインスリンが有効に使われず血糖が下がらない状態をいい、インスリンの分泌が低下したり、治療にインスリンを使用する場合もありますがインスリンを投与しなければ生きて生けないということはありません。Ⅱ型糖尿病は生活習慣病に含まれます。
糖尿病の初期症状とは?
糖尿病の初期には自覚症状は殆どありませんが、高血糖状態が長く続くと次のような症状が現れてきます。
- ・のど・口の中が渇き(舌が渇く)、水分を多く取るようになる。
- ・尿の回数が多くなり、量も増える。空腹感が強くなる。
- ・体重が急に減り、疲れやすくなる。
さらに糖尿病が進行すると・・・
- ・手がしびれたり、皮膚がかゆくなったりする。
- ・ものが見えにくくなる(失明する場合もある)。
- ・ちょっとした傷が化膿しやすくなる。
こんな方は糖尿病のおそれがあります
・空腹時血糖値が126mg/dl以上の方
(随時血糖値が200mg/dl以上の方)
・血液検査でHbA1c値(%)が6.5以上の方
糖尿病の検査と診断内容とは?
- 尿検査
- 尿中の糖を試験紙で検査します。ただし、糖尿病でなくても尿に糖が出ることもあります。(腎臓の病気や高齢者など)
- 血液検査
- 血糖値のほかにヘモグロビンA1c(HbA1c)などいくつかの項目を測定します。
- ブドウ糖経口負荷試験(OGTT)
- ブドウ糖の入った飲み物を飲んで、2時間後までの(計4回ほど)の血糖値を測定します。糖尿病の人は飲んだあとの血糖値が高く、またその値が持続します。
糖尿病の合併症?
糖尿病の恐ろしさは合併症にあると言われています。放置しておくと失明する場合もあれば死期を早めることもあります。合併症で代表的なものに神経障害・網膜症・腎症があり、3大合併症と言われています。それ以外にも脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・糖尿病性壊疸・感染症などもあります。また、合併症が出るということはすでに症状が進行してしまっています。